曲解説コラムを書いていましたら、ソナチネop.20-1を作曲したフレデリック.クーラウさん、7歳の時に不慮の事故により右目を失明していたのですね。井戸に落ちた、とも持っていた瓶が割れて刺さった、とも諸説あり…。

以前テレビで盲目の方が廊下を歩き、面しているドアが開いているか閉まっているかをバシバシと言い当てていったのは衝撃でした。見えない分、別の能力が研ぎ澄まされるという事なのでしょう…。

辻井伸行さんの音を初めて生で聞いた時の、瞬時に空気が変わって心が震えて涙が止まらなくなった経験を思い出しました。愚鈍な自分が恥ずかしくなる位の純粋な音でした。とてもとても届かない音色…って気がしました。

B席の隅の角しか席が取れなかったので次はいい席で是非またあの感動を体感したいです。